増山 結花

​マツダ株式会社

車両開発本部操安性能開発部操安性能開発G 勤務

〈マツダに入社、クルマ好き女子〉

Women in Motorsports 訓練後の活躍

私は2015年にWIMの存在を知ってすぐに申込み、縁があり1期生として参加させていただくことが出来ました。そして、2017年に自動車会社に就職をして10月から開発の中の実研部門である今の職場に配属されました。この職場へ就きたいと強く思うようになったのはWIM訓練が終わった後でした。

 WIM訓練では基本であるブリッピング、ヒールトゥ、摩擦円のイメージなどを教えてくださり、少しずつ運転が上達していくのが自分でも感じられました。そして、愛車を運転するのがもっと楽しくなっていき、毎日が楽しくて刺激的で自然と笑顔が増えるようになりました。そして、運転する楽しさをもっとたくさんの方に知ってもらえたら、きっと人生はもっと充実したものになるのではないか。と考えるようになり、クルマの乗り心地や操安性能をセッティングする今の私の部署を目指すようになり、無事希望の部署へ入ることが出来ました。

 クルマなんて何も知らなかった私をこの世界に連れ出してくれた愛車との出会いを、たくさんのお客様に提供できるように仕事に取り組んでいきます。

自動車産業およびモータースポーツでの女性の活躍

あの時に訓練を共にした仲間がLOVEDRIVEとして、レーサーとして活躍されている姿を雑誌、ラジオ、SNS、YouTubeなどで拝見して、とても誇りに思います。そして、女性だけのレースや、走行会などの開催も見掛けるようになり、女性がモータースポーツをする事の敷居がここ最近下がってきています。実際に私の周りにも興味を示す女性が増えてきていて、競争相手も増え嬉しく思っています。

  また、私の会社では理系女子の大学生に向けた案内冊子が作られており、第1線で活躍されている女性社員の生き生きした姿が綴られていて、とても印象に残っています。さらには、私が在学していた大学では高校生向けに理系女子を取り上げた冊子もありました。男性のイメージが強い職種や世界へ女性の進出を図る活動は年々活発になっているのを感じます。

  どんどん社会進出する女性が増えていく中で、これからも働き続けるためにも、女性として家庭を持つ歓びと仕事を両立できる職場の環境作りが重要だと思います。私の職場は、嬉しいことにその環境があり、現在産休をとられている方もいらっしゃいます。寿退社ももちろんいいですが、折角学校で勉強をして就職をしたのですから、働き続けて活躍していく女性が増えてほしいと思います。

  現在、【女性】で理系であること、ドライバーであること、エンジニアの職業に就いていることにより注目を集めている状態にあり、これからの女性の活躍する道を広げていくためにも男性の多い中でも肩を並べて活躍されている【女性】を取り上げることは重要な事ではありますが1人のドライバー、エンジニアとして評価されたのが女性であった、と評価されるくらいに女性の社会進出が浸透していって欲しいと思います。

今後のWIM訓練生に向けて

私は大学3年生の時、愛車であるロードスター歴は2年目、モータースポーツは数回ジムカーナをしただけという状態で、WIMの1期生として参加させていただきました。私は鹿児島生まれで東京なんて行ったこともなかったので、最初のお披露目だったモータースポーツジャパンへの参加で新しい世界へ飛び込んでいったんだ、と実感しました。もちろん、不安もあったが同じ訓練生として全国で様々な年代でモータースポーツで活躍されている方とお会いして、こんなにカッコイイ女性が全国にはいるのか!と感動の方が大きく、ワクワクでいっぱいでした。そして、訓練のときも初心者同然の私にもレベルに合わせてしっかりとご指導してくださり、訓練生同士で語り合うのも楽しくて、とても大切な思い出となっています。

 WIM訓練は井原さんの指導の元サーキットを走れるとても貴重な体験ができ、もっともっとがっついていけば良かった、と後悔しているくらいです。そして、モータースポーツを愛する女性が年代、職業を問わず全国から集まる機会はなかなかありません。興味はあったけど、勇気がなくて一歩を踏み出せなかった、という方も是非応募していただいて新しい世界へ踏み出してほしいと思います。訓練生になったら一日一日を大切に過ごして、何よりも楽しんでもらいたいです。

もっとたくさんの女性にもモータースポーツを心から楽しんでクルマを好きになってほしいと思います!

現在の仕事について

私は、自動車の開発の中の実研部門で操安性能、乗心地を決める部署に就いています。お客様が運転するのが楽しくて笑顔になって、運転する時間をただの移動時間ではなく特別な時間と思ってくれるように、お客様が安心して気持ちよく走って曲がれるようなクルマを追求しています。

その評価をするために、同じコースを一定の速度で走ること、コーナリングは同じ舵角速度で同じ横Gで曲がることなどを自然と出来るようになることが求められるため、現在、私は運転訓練を受けています。レースでの速さを競う走り方とは違いますが、荷重移動を感じること、タイヤはどんな状態?今自分はコースのどこを走っている?とイメージを持ちながら体全体をセンサーにして感じて運転するのは共通しています。そうやって運転のスキルを磨くことで、フィーリングで評価したり、決められたコースを決められた速度で走って計測を行ったりしています。

私の仕事としては先ほどの運転訓練もありますが、実車の仕立て組み替え作業、助手席でパソコンを使って計測やチューニングのお手伝い、計測されたデータの処理や机上での解析など様々あり、日々勉強でとてもやりがいのある仕事です。まだまだ付けなければならない知識はたくさんあって、毎日発見があるので刺激的な毎日を送っています。

 女性が少ない職場であるため、これから増えていってくれれば女性目線を取り入れたクルマ作りが出来るのではないかと思います。

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