辻田 慈
JAF WOMEN IN MOTORSPORT アンバサダー/
つくばサーキットオフィシャル
〈安全を守るサーキットオフィシャルであり、
つくば最速女王〉
Attack-2018-Tsukuba Championship チャンピオン
Women in Motorsports 訓練後の活躍
☆私はWIM訓練を経てレースデビューをしました。これまでも趣味の範囲でサーキット走行をしていたのでドライバー目線からオフィシャルの仕事をしていましたが、実際に自身がレースを体験することでレースオフィシャルがいなければ安全で円滑なレースが保たれないと再認識しました。
また基礎練習を積むことで車の動きやドライバーのスキルが外からでもわかるようになり、予測をしながら素早い行動でポスト業務が出来るようになったりと、ドライビィングのスキルアップがオフィシャル業務でもいかせるようになりました。
自動車産業およびモータースポーツでの女性の活躍
☆WIMでの活動が広まってモータースポーツの各分野で女性クラスの設立が増えてきていると感じています。女性が活躍する環境作りも企業などが進めていて、後押しをするプログラムなども目にするようになりました。たくさんの女性が加わることによって男性が「やりにくい」と思うことがあるかもしれません。でもそれを感じながらも協力しあいコミュニケーションとれば新しい考えが生まれ発展していくと思っています。
現在の仕事について
☆サーキットスタッフとして二輪・四輪・カートなどの走行会や会員走行のコースポスト員やコントロールタワーでの監視、レスキュー、会員走行の走行券の販売やガソリン販売などなどサーキット運営全般をしています。毎日、大好きな車やバイクの走行を音や匂いを感じながら楽しく働いています。ですが、楽しい反面モータースポーツはとても危険なスポーツです。ドライバー・ライダーの安全を守り円滑な走行を支える一人として強い気持ちを持ち勤務することが必要です。
危険と隣り合わせの仕事ですので何度も自分に向かって車両が突っ込んで来たり、部品が飛んで来てポスト小屋の窓ガラスが割れたりと、正直怖いこともあります。クラッシュやバイクの転倒で人が倒れているのを初めて見た時は恐怖で動けず、走行時間が始まるのが嫌な時もありました。
それでもドライバーらを守りたい一心からどうしたら未然に防げるかを考え経験を積むことで自信につながりました。とてもやりがいのある仕事ですので沢山の皆さんに体験して欲しいと思います。
公式審判員Bライセンスを取れば、仕事をしながらも休日のレース開催日にオフィシャルをすることができますのでレースを支えてみませんか?
今後のWIM訓練生に向けて
☆どんな職業をしていても、何歳でもまず一歩踏み出して欲しいです。
私自身40代でのチャレンジでしたが勇気を持って飛び込み、人生が一変しました。
苦悩しながらも目標に向かって努力していく日々はとても充実しています。
ドライビングを学ぶ以外にモータースポーツを通して人としての成長が出来ると思いますので沢山の事を吸収してほしいです。